色彩検定2級を独学で取得する方法｜デザインに活かす配色センスの磨き方

デザイナーやイラストレーターとして活動する上で、避けては通れないのが「色」です。

モノトーンでも美しいデザインは作れますが、配色の引き出しが多いほど表現の幅が広がります。

本記事では色の基本を体系的に学べる資格「色彩検定2級」を独学で取得する方法と、実際に取得して感じた変化について紹介します。

色彩検定はデザインには欠かせない資格…では無いかも？

デザインやイラストにおいて「色」つまり「配色」は非常に重要ですが、色彩検定2級は「必ずしも必要な資格」ではありません。

というのも、色彩検定は配色だけでなく「光」「ファッション」「インテリア」など幅広い分野を学ぶ資格です。

電球色やモニター光の違いで色の見え方が変わることを理解できたり、ファッション・インテリアの知識が日常に活きるなどのメリットもありますが、「配色だけ学びたい」という人にとっては少し遠回りになるかもしれません。

それでも、明確な合格というゴールがあること、資格としての信頼性がデザインに説得力を与えることを考えると、個人的には取っておいて損はない資格だと思います。

3級でなく2級がオススメな理由

色彩検定には3級・2級・1級がありますが、僕のおすすめは最初から2級に挑戦することです。

3級は基礎的な内容が中心で、デザインに実践的に活かすには少し物足りない印象です。

とにかく資格が欲しいのであれば3級でも構いませんが、「知識をデザインやイラストに活かしたい」と思っている方なら、2級から受験した方が知識が役に立つでしょう。

試験形式はどちらも同じマークシート方式で、知識量が増える程度の違いしかないため、最初から2級を目指す方が効率的です。

色彩検定2級を独学で取得する方法

難易度と試験概要

色彩検定2級は、年2回（6月と11月）実施されます。

試験時間は70分で、マークシートが中心。一部記述もありますが、選択肢から語句を埋める形式なので実質は全てマークシートのようなものです。

合格ラインは正答率70％前後とされており、比較的優しめの難易度です。

また、3級と2級の試験時間が午前・午後で分かれているため、併願受験も可能です。

（試験日や申し込み時期は、色彩検定公式HPで最新情報を確認してください。）

独学勉強法のポイント

色彩検定は内容を理解するというよりも「知識量」が重要な資格です。

最初の2ヶ月は参考書を繰り返し読んで、少しずつでも良いのでとにかく覚えていきましょう。

参考書は2級・3級を1冊でカバーできるものを選ぶのがオススメです。
2級だけを受験する場合でも、3級の知識は前提となるので両方を勉強していくのが効率的です。

残り1ヶ月は過去問に集中し、間違えた箇所を徹底的に復習します。

過去問は実際の試験の練習にもなるので、時間を測って本番と同じような感覚でしておくと安心です。

特に色名の暗記は苦戦すると思うので、地道に一個ずつ覚えておきましょう！

色彩検定2級を取得して変わったこと

資格を取得してから、デザイン時の配色を理論的に考えられるようになりました。

以前は「なんとなく良さそう」と感覚で選んでいた色も、今では「信頼感を出すなら青系、アクセントにはオレンジ」「落ち着かせたいなら彩度を下げる」といったように、理論的な裏付けを持って色を選べるようになりました。

この変化は間違いなく色彩検定のおかげです。

また、勉強したことで身についたファッションやインテリアの知識も、日常生活に活かせています。

服のコーディネートや部屋の雰囲気に合わせたアイテムを選んだりするのが、以前よりずっと楽になりました。

まとめ

配色は学べば学ぶほど奥が深く、自身の未熟さも実感していますが、資格を取得する前はそのことにすら気づいていませんでした。

デザインやイラストを仕事にしたい方、趣味でもレベルアップしたい方は、ぜひ色彩検定2級を勉強して配色センスを磨いてみてください！